旭川荘療育アカデミー


平成29年度 障害児者療育総合課程 
講義 
 2017.7.22(土)

「ケアの質」対「生活の質(QOL)」実践論

社会福祉法人旭川荘 ・ 理事長 


末光  茂 先生





受講者の感想

原点に戻り、何を目的に支援していけばいいのかを考えさせられました。

50年の間に障害に対する考え方も変化している。基本をおさえたうえでの対応を大切に、
今の人生にかかわっている大切な役目である事を心にしっかり受け止めたいと感じました。

末光先生の体験を通した内容でした。
福祉の流れから現在の新聞に載った記事もあり、
長年、第一線でアンテナを張って多くの情報(情報だけに惑わされない根拠など探る探究心!)
新しい情報を取り入れている様子が問えました。
皆さんへの期待や広い視野で福祉に携わることなどエールを頂きました。


諸外国の福祉の動向と日本での位置づけを知ることができた。
岡山県内の支援の取り組みや家族を含めての支援の大切さがわかった。


この10年~20年の間に、発達障害に対する概念も大きく変わり、
診断の基準などを争点としたりするよりも、
障害のある方、本人の社会性を育てたり、わかること、できることを増やし、
家族の方を含めての支援の方向に向かっていることが、とても良いことだと思った。


諸外国に比べ、日本が、発達障害に対する遅れがある事で、
支援者として、ケアの質と高め、意識を持って子どもに接していかないと思いました。


ADHD(注意欠如多動症)の障害特性(1)

旭川荘療育アカデミー ・ 学院長 


松本 好生





受講者の感想

支援者が利用者にどれだけ関わっていくべきか、「しつこく」やっていくことが大切だと思いました。

ADHDについては色々な事が分かってきていると聞いて、
これからも色々な事がわかってくるのだと思うと早く分かれば障害のある子に適切な支援が出来ると思いました。
実際にすぐに手が出る子にどのような対応をすれば良いかなどの対策を教えていただけたら分かりやすいので、次回を楽しみにしておきます。

松本先生のお話を聞いていると、あー、あるある、あーなるほどと、うなずく場面が何度もあります。
なかなか自分一人では勉強する時間を作らないので、講義をしっかり聞いて支援の糧、育児のヒントにしたいと思っています。
※ポイントシステムで「好ましくない行動」をすると減点とありましたが、ドクターから虐待児には向かないと助言を受け、
やり方を変えてポイントをためるだけシステムに取り組んでいます。

ADHDの特徴や脳の機能がよくわかった。病気ではなく、「個性」として関われたらよいと思った。

講義を聞けば聞くほど、自分は、ADHDの特性を持っていると思う。
(自分の子供もそうだと思われる)
児童クラブのその傾向の子供たちには、あきらめず、
しつこく、良いと思われる支援を投げ出さずに怒らず、支援していきたい。

支援者として、ADHDの子の特性を、よく理解して、一人ひとりの子に応じて、観察し、支援していく必要が大切だと思いました。

テンポが早く、あきずに聴講することができた。ふに落ちることが多く参考になった。

間に入る例え話がとてもわかりやすく、集中が継続できました。


「発達障害がある人が抱く困り感への理解と支援」

厚生専門学院 児童福祉学科 ・ 専任教員 


中西 仁志 先生





受講者の感想

*体験を間でやっていただき、心理状況や思いがよく分かりました。

*私たちがどれだけ「困り感」に気づき、その人らしい生活を支えていかなければいけないなと思いました。

*「困り感」を実際に自分が感じることが出来れば、支援の方法にもいろいろな工夫ができると思った。

*様々な困り感を具体的な例を提示しながら、お話してくださったので、とても分かりやすかったです。
支援も大切だけど、 それ以上に、まず理解することの大切さが実感できました。
正しく理解することができると、より適切な支援ができるようになるのだと思います。
 発達障害だけでなく、どんなことにも当てはまることですね。


内容1つ1つが詳しく丁寧で、とてもわかりやすかったです。
模擬体験を実際にみるとイメージしやすくて、自閉症の方の世界が少しわかりました。
自閉症の世界の動画は初めて観ましたが、想像以上の世界でした。
今回学んだことを支援していくうえで、活かせるように、関わり方や環境設定を見直していこうと思います。

*大変わかりやすいお話で、引き込まれました。
今まで接してきた人々のことを、思い起こしながら、思いあたることもあり、今後の関わり方に役立てたいです。
子どもの場合、発達段階をよく意識しながら、ひとりひとりを理解していきたいです。

障害のある人を理解する→海外に自分が一人で行った事を考えるとたしかに不安でしかないと思いますが、
何とか理解しようと一日が終わるとぐったりする事が想像出来ました。
理解していない=出来ない。理解してもらうにはどのように伝えれば良いかをしっかり考えたいと思います。
支援より理解が大切!!自分を理解してもらえるかは私達にも大切なことである!!


*園の中にも発達障害かな・・・?と思う子どももいるので、
その子たちが、どんなことに困り感を抱えているのか、
講義を受ける中で気付く事が出来て良かったです。
全体をまとめていく中で、どうしてもその子の支援にまで、
手が届かなかったり、時にはいらいらしたり・・・してしまうことがありましたが、
まずは、その子自身のことを理解していこうと思いました。
具体的な実例もあった為、発達障害者が普段生活を送る上で、
こんな事に困っているのだということが分かったので、園の中でも共通理解しながら支援していきたいです。

*<ニューロティピカルを理解すること>の項目がおもしろかったです。
この定義が定型発達で、合格なのか・・・というと違うと思うので、
私たちは、根気強くお互いのことを勉強し、人として精神的に進化し、思いやりを持ちたいと思う。
障害の特性を理解していくことが大切。ティーチなどの構造化の必要性。 

*具体的な自閉症の人の困り感を、こんなに感じているんだなと、改めて理解できました。
1人ひとりの困り感は何なのか、理解して支援していきたいと思います。

中西先生の体験からの話や、当事者の方の視点にたてるような展開だったので、聞いていて分かりやすかった。

*私たちが、普段当たり前と思っていることは、当たり前ではないんだなと改めて感じた。
「困り感」を擬似体験することで、集団では動けないというのは、こんな理由があったのかととても勉強になった。
「支援」より「理解」が必要だという言葉が、一番頭に残りました。  

*対象者を理解するためのヒント、実践する時のヒントがたくさんありました。
特に言葉が分かるから視覚支援はいいだろうと判断してしまっていた自分の支援を見直すきっかけになりました。
なるべくメモしながら話をする。一通り話をしたら、順を追って内容確認するように心掛けているのですが、
伝え方を相手の立場になってもっと工夫していく必要性を感じると共に、「やってみよう」という前向きな気持ちが湧いてきました。
 

*私たちがあたり前の社会のルールがあたり前でなく、困っていることがあるとは今まで想像できなかった。
擬似体験はとても良かった。障害特性を理解し支援に役立てたいと思う。 

*実際に自閉症の方がどのように感じているのかを、実際に擬似体験させて頂き、
DVDを観ることで、とても具体的にはっきりと感じ取ることができました。
普段、彼らの困り感、生きづらさはどのようなものかをたくさん教えて頂いて理解が深まりました。