平成30年度旭川荘療育アカデミー 障害児者療育総合課程 講義 6.9(土曜日)

発達障害の診断と援助

旭川荘療育医療センター
子どものこころ発達センター
児童精神科 
医師 牧 安紀先生




*講義の感想*
医師の視点での援助の方法が分かりやすかった。質疑応答時間があるのが良かった。 (施設職員)

 実際の発達障害の診断を保護者の方に伝えたとしても「聞いていません」や
普通でした」という方が少なからずいるというお話を聞いて、
保護者の方の気持ちを考えて汲み取ることも大切だと感じました。(教諭)

就学前など小さい頃から診断があり、疑いが見つかると、早くから援助でき、
少しでも本人が生活しやすくなるのかな
と思った。(施設職員)

今後の保育の参考になる内容だった。(保育士)
大変貴重なお話しで、とても勉強になりました。

「みんな違ってみんな良い」違いを個性として乳幼児期に育んでいくことが危険性をはらんでいる
ということを聞いてびっくりしました。その人が成長し、その環境から離れた時、
ツケを払うことになるのは、その人本人だということを認識した上で適切な時期に適切に、
適切な支援を受けることが必要と感じました。(看護師)

発達障害の原因、自閉症(ASD)のこれまでのイメージ、現在の診断の方法・意味を細かく学ぶことができた。
また、ASDADHDLDなど、それぞれの障害の特長、対応の仕方を学ぶことができた。

なんとなくでしか理解していなかった発達障害について詳しく知ることができてよかったです。
また関わり方や考え方についても学ぶことができたので、現場で実践してみようと思いました。(看護師)

発達障害を持つ、または、診断を受けていない人々の生きにくさに、支援者が気付く事が必要だと思いました。
どの場面で、どのような困難を感じているのか、
前回の講義であった、きっかけを探るのは誰を関わっても大切な事だと思います。(施設職員)

ADHDの治療に関して、先生の経験上、一般的な注意で睡眠リズムを整えるだけで、
多動がおさまるケースしばしば遭遇するということが、とても印象的だった。
改めて、生活リズムを整えることの大切さを感じた。また、質問時間があり、とても勉強になった。(施設職員)

ASDADHDの診断の難しさを感じました。「特性」があっても、それが障害からくるものなのか、環境要因なのか。
 そして、それは、子どもによって多様であるということ。教育現場で働いていると、「ASD なのかなぁ」
ADHDと似ている なぁ」と、思うことが多々ありますが、その子がどこで困っているのか、
何に困っているかをしっかり観察し、その子の意欲が継続できるような支援をしていきたいと思いました。

医師の方の現場でのお話はとても興味深かった。
お話も聞き取りやすくわかりやすかったです。ありがとうございました。(放課後児童クラブ)


人の行動とその
アセスメント法に関する基礎知識


川崎医療福祉大学

臨床心理学科 准教授 佐々木 新先生


*講義の感想*
参加者によく配慮されて、わかりやすい講義でした。(その他)

   「アセスメント」・・・何となく聞いて分かっていたような感覚のことばでしたが、
 具体的に手順をふんで教えていただくとよくわかりました。 
    特に、統括的なことばで「・・・・・・をしなさい」といっても、漠然としていて、
        受け手にとってはわかりにくい「何を」「どのように」「どういう手立て」で
教えるかなど、
具体的な手立てを施すことが大切ということがよく分かりました。
「おふろを洗ってください」
①おふろ用スリッパをはく
      ②スポンジをもつ(ゴム手袋をはく)
    ③浴槽に洗剤を1回ずつふきかける
④こまめに こすっていく
      ⑤シャワーで洗剤を洗い流す・・・・・
  指示は細かく分かりやすく  
 (例)ペットボトルの捨て方  
       細かく注意してみるいろいろな行程があり、
       1つ1つの行動を修正 定着につなげるのが、
                  とても指導する側の姿勢として大事であること思い知らされました。
   (元教諭・元放課後児童クラブ支援員)


  新くんのDVDを取り入れながらの課題分析、実際のモデルにより 
 イメージ、理解しやすかったです。ありがとうございました。
(放課後児童クラブ)


 課題分析をするためには、まずは自分の行動を分析しないといけません
 普段何気なくしている行動の要素を確かめる作業はおもしろいと思いました。
 そして、1つ1つ表に書き出し、行動の評価することで、つまずきも分かりやすく、
 支援を考えやすいと感じました。是非、使っていきたいと思います。


 アセスメント法について、とても詳しく分かりやすかった。
 実際にDVDを観ながら、評価する作業は、結構、難しかったが、とても良い経験になった。(施設職員)
 
 誰が見ても分かる、構造化で職員も利用者の方も過ごしやすい環境構成をするといいと思いました。
(施設職員)

適切な援助をするためには、アセスメントをきちんとする必要があると分かりました。
    細かく評価することで、必要な援助が分かり、できないと思っていたことが出来るようになることに
つなげていけるのだと思いました。できる可能性をつぶしてしまわないように
しっかり評価、アセスメントをしていきたいと思いました。 (看護師)

 
アセスメント法を、ビデオを通して観ることでより分かりやすく理解することができた。

  課題分析で、活動行動の手順を明確化することが分かり、
何につまずいているのかが確認でき、
  支援を要するポイントを知ることができることを学んだ。
  実践ができそうなことだと思いました。(看護師)

 本人のことをよく知ることが大切だと思った。課題分析・評価をおこない、
 芽生えを特に大切にして課題達成ができるように支援したい。(施設職員)

細かく評価することで、どこにつまずきがあるのか
改善のポイントがどこなのかが見えてくることがよくわかりました。(教諭)
 
DVDを使っての講義が分かりやすかった。
 とくに計画→記録→工夫→計画→記録→工夫のくり返しをすることで、
 自立できるようになるところが、勉強になったし、根気がいることだなと改めて感じた。
(施設職員)