学校法人旭川荘は、社会福祉法人旭川荘が、半世紀にわたる障害児療育の実
践により蓄積された知見や技術を広く社会に還元し、さらに深化させるため、
平成19年1月、岡山県知事から「旭川荘療育アカデミー」の設置認可を受け、
同年5月に「基礎講座」を、10月には「専門課程」を開講しました。その後、
「療育総合課程」と「特別支援教育講座」に再編成しましたが、開講以来、今
日まで、幼稚園・小・中・高等学校及び特別支援学校の教員、保育士、福祉施
設の職員の皆様を中心に多くの方々が受講され、300人を超える方がそれぞれの
「課程」を修了されています。
平成22年4月には、社会福祉法人旭川荘が昭和46年から運営していた「旭
川荘厚生専門学院・旭川キャンパス」(看護学科・児童福祉学科)を引き継ぎ、
平成27年4月からは、「厚生専門学院・吉井川キャンパス」(介護福祉学科・
精神保健福祉学科)についても、社会福祉法人旭川荘から引き継ぎ、様々な医
療福祉の専門職を養成する総合的な学校法人となりました。
旭川荘厚生専門学院では、旭川荘の基本理念である「敬天愛人」、人間尊重の
精神に則り、専門的な知識・技能の習得に加え、豊かな心、幅広い教養を身に
付けた医療福祉の専門職を養成してまいりましたが、卒業生は1万人近くにの
ぼり、県内外の福祉施設や医療機関等で活躍しています。
旭川荘厚生専門学院のカリキュラムの特色は、看護学科においては福祉につ
いても学べるよう、児童福祉学科においては医療についても学べるよう、いわ
ば医療と福祉が相互乗り入れし、医療福祉の多様なニーズに応えられるよう配
慮していることです。
学校法人旭川荘は、旭川荘共同体の構成法人として、旭川荘の医療福祉施設
での実習やアルバイト、旭川荘からの実践経験豊富な講師の派遣など、社会福
祉法人旭川荘との緊密な連携のもと、今後とも、福祉の心を身に付けた、人間
性豊かで実践力のある医療福祉の専門職を養成してまいります。
医療福祉の道を志す皆さんを心からお待ちしております。
学校法人旭川荘
理事長 仁木 壯